損保業界は金融持ち株会社のもとに経営統合され。三メガ損保グループがマーケットシェアの90%を占めるという、先進国にはまれな寡占体制となっています。 三メガ損保体制発足後、損保各社は代理店に対して「ビジネスパートナーとしての繁栄を図る」と言ってきました。 しかし損保会社は代理店を本当にビジネスパートナーと考えているのでしょうか。残念ながらそうは思えません。 今の損保各社の代理店政策には、決定的に欠けているものがあります。それは、損保代理店の社会的役割の認識と、それを発揮させる思想の欠如です。代理店の社会的役割とは、セーフティネットを社会の隅々に広げることにほかなりません。しかし残念ながら今の損保は代理店をコストとしてしか見ていません。ここにはまったく理念がありません。

「代理店問題プロジェクト」の発足

 こうした代理店の置かれた現状について、私たちが「まず、声を上げよう」「意見交換の場を設定しようjと論議を始めたのは2008年2月のことです。今年2月でこの代理店有志の集まりも13年目に入りました。また「損保産業と代理店の社会的役割を考える」シンポジウムも2015年以降、毎年開催しています。

「代理店プロジェクト」の基本姿勢

 私たちは権利だけを主張するものではありませんし、会社にやみくもにたてつくことが目的でもありません。「代理店も社員も会社もともに伸びよう」という産業全体の健全な発展を望む立場です。今多くの代理店が、自立した代理店として経営基盤を強化しようと必死で模索をしています。ただ私たちは、現在の代理店施策をすべてやむを得ないものと受け入れたうえで、経営努力だけで生き延びていこうという立場はとりません。おかしいことはおかしいと主張する。いまの施策はどうなのか、損保会社は損保産業の未来にはたして展望を示してくれるのか、などについては率直に、どこにも遠盧しないで発言しようと考えています。

連帯のネットワークを

 個々の代理店が損保会社と対等にものを言うのは難しくても、集団であればその意見を反映することは可能ではいなかと思います。この集いが連帯のネットワークの一つになればという思いです。
 
 多くの代理店の皆さんの参加を心から呼びかけます。

 

代理店プロジェクト